
WordPressのECカートにJPYC決済を入れるなら、Welcart と WooCommerce のどちらが簡単か?結論から言うと、導入の手軽さは WooCommerce が上です。Welcart でもちゃんと動きますが、「サーバー側にコードを1つ追加する」ひと手間が必要になります。今回はその理由を、開発ログとして正直に書きます。
結論(早見表)
- WooCommerce:JPYC決済プラグインを有効化 → 「支払い」設定でONにするだけ。基本はコードを触りません。
- Welcart Shop:プラグイン導入に加えて、JPYC決済をWelcartに“登録・有効化”するコードを1つ追加する必要があります(数行)。その後、設定して完了。
なぜ WooCommerce は簡単なのか
WooCommerce には標準の決済ゲートウェイの仕組み(決済プラグイン用の共通API)があります。決済プラグインはこの共通の作法に沿って作られているため、有効化しただけで「WooCommerce → 設定 → 支払い」に自動で項目が現れます。あとは画面上でONにして必要事項を入れるだけ。コードをサーバーに書き足す必要がありません。CIH GAS SYSTEM(CIHPAY)もこの共通APIに乗せているので、WooCommerceでは「入れて・ONにする」で完了します。
なぜ Welcart は“ひと手間”になるのか
Welcart は決済連携を独自の「決済モジュール」という仕組みで管理しています。もともと用意されている決済(クレジット等)は選ぶだけで使えますが、外部の新しい決済(今回のJPYC)を差し込む“標準の追加口”が限定的です。そのため、JPYC決済をWelcartに認識・有効化させるには、フック(Welcartの拡張ポイント)に対して「この決済を追加する」という短いコードを1つ書き足す必要があります。これが「サーバーにコードを1個入れる」の正体です。
※ イメージ:WooCommerce は「コンセントの規格が共通なので挿すだけ」。Welcart は「新しい機器を配線盤に1本つなぐ作業が要る」——動作は同じでも、初期の“配線”がひと手間、というわけです。
その1行は具体的に何をしている?
追加するコードは、ざっくり言うと「JPYC決済という支払い方法をWelcartの決済一覧に登録し、有効化する」宣言です。これを入れて初めて、Welcartの管理画面でJPYC決済が“選べる決済”として現れ、注文フローに組み込まれます。難しい処理ではありませんが、ファイル(テーマの functions.php など)に書く=サーバー側の作業になるため、非エンジニアの方には少し敷居が上がります。
開発ログとしての今後
この「登録コードを手で書く」部分は、将来プラグイン側に取り込んで“コード追加ゼロ”にすることを目指して開発中です。それまでは、設置代行でこの1手間を私たちが代行できます(サーバーのログイン情報は公開フォームには入力せず、安全な方法でお預かりします)。
どちらを選べばいい?
- これから始める/とにかく手早く → WooCommerce がおすすめ(コード不要)。
- すでに Welcart で運用中 → そのまま JPYC 対応できます。初期の“コード1つ”は設置代行でも対応可。
本記事は開発時点の実装・運用にもとづく解説です。プラグインの仕様やカートのバージョンにより手順が変わる場合があります。「JPYC」はJPYC株式会社の登録商標です。本サービスはJPYC株式会社が提供するものではありません。